徒然草 現代語訳の現代語訳(21)
第二十一段 心の慰め
月を見ると本当に慰められる。
あるオタクが「月サイコー」と言ったところ、もう一人のオタクが「月とかニワカだから。露こそ至高」などとバトルしたのは激アツだった。
まあいいタイミングで見られれば、何でもエモいよ。
月とか花は言うまでもなく、風もいいよね。
岩を分けて流れる水とかは、季節関係なく清楚な感じがしてていいよね。
中国の詩で「川はいつも東へ流れる。悲しい俺のために止まってはくれない」ってのがあって、もう感激。
嵆康(ケイコウ)って奴も、「お山や水辺で鳥さん・魚さんを見ると楽しいね」と言っている。
自然豊かな場所をうろつくのはマジで楽しい。心が慰められる。
徒然草 現代語訳の現代語訳(20)
第二十段 惜しいもの
昔、ニートの誰かさんが
「現世で失うものは何もないが、ただ過ぎる時間だけが惜しい」
と言ったそうだ。ほんとその通り。
徒然草 現代語訳の現代語訳(19)
第十九段 季節について
季節が変わるのはマジでエモい。
みんな「秋サイコー」とか言うけど春こそ至高。まあ秋もいいけどね。
鳥の鳴き声が春めいて、のどかな太陽の下で芽吹きを見ると、春本番といった感じ。
一面に霞が出てきて、桜もそろそろ咲くかなぁとか思ってると雨風で無残にも散ってしまう。だから、桜が青葉になるまでマジで安心できない。
みんな橘の花を見ると懐かしい気持ちがするとかいってるけど、俺は梅の匂いをかぐと昔を思い出す。
それ以外にも山吹が清楚系ヒロインみたいに咲いたり、藤の花がインキャっぽく垂れてるのは激アツ。
「四月の花祭や賀茂祭のころになると、青葉がクールに茂ってきて高まってくる」とか言った奴がいるけど、マジでその通り。
五月は家を菖蒲で飾ったり、早苗が仕上がったり、水鳥がノックするような鳴き声を出す頃なんだが、なんか切ない気がするのは俺だけ?
六月になるとボロ家の垣根とかに夕顔が咲いちゃって、これが暗い夜に白く映えるのよ。蚊よけの焚き火もいい感じ。六月のお祓いイベントもおもしろい。
七夕で星を祭るのは優雅。
秋になると夜は肌寒いけど、カモとかが鳴きながら飛んでて、萩とかが紅葉しちゃって、早めに刈り取った稲が干してあったりしてエモイことが多い。
台風とかが吹いた翌朝も激アツ。
ここまでいろいろ言ってるけど、実は全て源氏物語や枕草子で言われたことなんだよね。
まあでも、同じことを言ってはダメみたいな法律もないし、別にいいでしょ。
俺って心の中で思ったことを口にしないと気持ち悪くなるし。
そもそもこれはテキトーに書いた自己満足の本だから、破り捨てても別にいい。
だから他人が見ることもないわな。
話し戻して、冬の枯れた風景も秋に劣らずエモイ。
池の草に散った紅葉とかがあって、霜柱がイイ感じにできた朝に、庭の水から湯気が出てるのを見るといい気分になれる。
年の瀬でみんな忙しそうなのはもうサイコー。
ただ二十日過ぎの空はさみしい。誰も興味ない冬の月が寒そうに出てるんだもの。
年末に仏に懺悔したり、墓への貢ぎ物が送りだされるのは感動モノだね。
年末は朝廷もイベント目白押しで、同時に新春の準備もしてるから本当にスゴイ。
とくに大晦日の鬼払いが終わると、元旦に天皇が出てくるイベントがあってヤバい。
大晦日の夜、暗闇の中、松明片手に夜中までよその家のドアを叩いて走り回る奴がいるけど、あれはなんなんだろう。
大げさに騒ぎまくり、足も地面につけず暴れている奴らもさすがに夜明けには静かになり、「一年が終わったんだなあ」と寂しくなる。
ところで、大晦日には亡くなった人が戻ってくるというので、霊を祭るイベントが昔はあったんだが、最近の都では廃れてしまったみたいだ。
でも、東国ではいまだに行われてて、あっぱれだと思った。
こうして明けていく新年の空が昨日と変わっているとは思わないけど、なんか新鮮。
大通りに門松がズラリと並んでにぎやかで嬉しそうだと、またいい気分になれる。
徒然草 現代語訳の現代語訳(18)
第十八段 倹約は大事
人間ってのは倹約して質素なのが立派。
財産をため込んだり、名誉や利益を求めるのは論外。
昔から賢人が金持ちなことは本当に少ない。
中国にいた許由って奴は財産もなくて、水を飲む時も手ですくっていた。
それを見た人が許由にヒョウタンをあげて容器として使わせたわけ。
そしたら許由の奴、それを捨てちゃったんだよ!
木の枝にヒョウタンをかけておくと風に吹かれてやかましいからだってさ。
捨てられて本当にスッキリしただろうな。
孫晨(ソンシン)という奴は冬さむいのに布団が無くて、ワラの上で寝たのだ。
そのワラですら朝には片付けたんだぜ。
中国の人はこういう奴らがスゲェと思ったから記録に残したのだ。
日本人は語り伝えることすらしない。残念だ。
徒然草 現代語訳の現代語訳(17)
第十七段 寺に引きこもる
寺にひきこもって、仏に仕えていると、退屈さも無く、心がキレイになる。
徒然草 現代語訳の現代語訳(16)
第十六段 音楽はいいね
神曲は激アツ。笛や竹笛もいいけど、いつも聞いていたいのは琵琶や琴だな。
徒然草 現代語訳の現代語訳(15)
第十五段 旅に行きたい
旅はイイね。新鮮な気持ちになれる。
俺は都会人なので、田舎や山里はほんと新鮮。
都に送る手紙で、「都合がいい時にあれとこれをやっとけ。忘れんなよ。」などと命令するのは気分がいい。
あと田舎者は排他的なので、俺はいろいろ気配りしなきゃならん。
まあそういうのも面白いんだが。
旅に出るとオシャレなインテリア、タレント、イケメンはより引き立つ。
寺とか神社に内緒で引きこもるのも良い。